引越しやリフォーム、日々の整理や模様替えなど、さまざまなシーンで不用品は発生します。となれば早々に処分したいところですが、量が多過ぎる、大きい、重い、自治体のゴミ収集日に出すのが困難という場合もあります。そんな時頼りになるのが民間の不用品回収業者です。
ここでは不用品回収の賢い利用法と、違法な悪徳業者の特徴をご紹介します。
1. 不用品の処理は目的や状況にあったサービスで
1-1. 公共サービス
自分で運ぶ手間はかかりますが、お金を使わず不用品を処分したいなら、自治体のゴミステーションに出すのが一番です。
ただし出してよいゴミの大きさや量には制限があります。
1-2. リサイクルショップ オークションサイト
未使用または状態が良い物なら、リサイクルショップで売ることもできます。
お店への持ち込みと訪問買い取りがありますが、訪問買い取りの場合は悪徳業者につかまると押し買いされる危険性があるので注意が必要です。
オークショサイトでの売買は手軽ですが、荷造りの手間がかかることや、送料が高くつき思うような利益が得られないこともあります。
1-3. 引越し業者
引越し時に限りますが、事前に相談すれば不用品を有料で処分してくれたり、買い取ってくれたりするサービスもあります。
1-4. 不用品回収業者
不用品の種類や量が多い、自力での搬出が難しい、急いで処分したい、そんな時には不用品回収業者が役立ちます。また家電リサイクル該当品の処理、買い取り、ゴミの処分、清掃などさまざまな目的を果たせるオールマイティーさが魅力です。不用品回収業者は一般廃棄物収集運搬業許可が必要で、買取業務も行う場合は古物商許可も必要になります。
2. こんな悪徳不用品回収業者には注意!
2-1. トラック街宣、空き地営業、チラシ
「不用品を高価買い取りいたします~何でも無料で引き取ります~」そんなアナウンスを響かせて街宣する軽トラックや、空き地での不用品回収、また回収案内のチラシを見た人も多いことでしょう。しかしそうした業者の多くは、一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可を受けていない違法な業者がほとんどです。
実際は商品価値のあるものでも「買い取りできそうなものがないので、処分費用として○万円いただきます」と逆に請求されたり、家電では法外なリサイクル処理費用を請求されたりすることもあります。また、引き取った物を山に不法投棄されてしまうなど、環境面でも大きな問題となっています。
2-2. 見積もりと実際の請求額が違い過ぎる
見積もり時は安めの金額を提示しながら、作業が終了すると「作業内容が通常より複雑で過酷だった」とか、トラック積み放題プランでは「荷台に対する積み荷の占有率が高過ぎた」など、それらしい理由をつけて高額な追加料金を請求されるケースもあります。
2-3. 見積書や領収書を発行しない
実際に積み込みをしてみないと金額はわからないからと、見積書を出さないまま作業する業者がいます。また領収書を発行してくれないのは、許認可を受けていない違法業者で、税金逃れをしているとみなしてよいでしょう。
3. 不用品回収業者に依頼する時の手順
3-1. 事前準備…説明をしやすいようにまとめておく
不用品回収を効率よく行うには事前の準備が大事です。まず整理をし、要・不要を区別します。衣類や食器など比較的小さな物はダンボール箱に詰めておくと、量のイメージがつかみやすいことと、後々の作業が楽になり料金を抑えることにもつながります。
さらに買い取って欲しい物がある場合は、処分するものと区別しておきましょう。家電については種類によってリサイクル処理費用が発生するものや、製造年によっては買い取りできないものもあります。
このように量、品目、状態などを一覧表にしてまとめておくと、問い合わせ時や電話見積りの際にスムーズに説明できます。また問い合わせ前にネットなどで不用品回収金額の相場を調べておくと、比較対照できて安心です。
3-2. 問い合わせ…不安なことは遠慮なく質問する
不用品回収業者に電話やメールで作業内容やおおよその料金を問い合わせます。なかには回収ができないものもあるので内容は正確に伝え、不安なことがあれば曖昧にせず質問しましょう。
回収品が少ない場合は問い合わせ時点で見積もりが出ることもありますが、その場合もトラブル防止のため口頭ではなく、必ず見積書を受け取ってください。
3-3. 見積もり…オプションに要注意!
見積りは無料!という業者が多いですが、ある程度まとまった量の場合、依頼者宅に訪問し実物を見て査定・算出します。見積もりは1点ずつの品目単位、部屋単位、積み放題のトラック単位などがあり、量や目的に応じたプランを選べます。
通常回収料金は人件費、車両費、処分費で成り立っていますが、見積もりは全て込みの金額の場合もあれば、車両費など一部別の場合もあります。他にも階段昇降があるとか家具を解体すると加算されるなど、オプション料金で思わぬ出費になることもあるでしょう。
また、見積もりは1社だけでなく複数からとることをおすすめします。極端に安い業者は、何らかのカラクリがあるので避けた方が安全でしょう。
3-4. 契約…納得いかなければキャンセルを
訪問見積もり後、納得できればその場で契約となりますが、金額やサービスに納得がいかない、あるいは何らかの事情で後日キャンセルすることもあるでしょう。優良業者なら余程直前でない限りキャンセル料が発生することはありませんが、悪徳業者の場合、無料とうたいながら訪問見積もりでキャンセルをすると、多額の出張料を請求されることもあります。
3-5. 作業…できるだけ立ち会って手伝う
作業時間中、依頼主がずっと立ち会う必要はありませんが、搬出時に業者が壁や柱などを傷つけてしまう可能性もあります。トラブル防止のためにはできるだけ立ち会うことをおすすめします。また必要に応じて養生材を使うことや、損害保険に加入しているかどうかも確認しておきましょう。
人件費が時間単位の場合、依頼主が前準備や手伝いをすると効率良く作業が進み、人件費を抑えられます。
回収物は分別、箱詰め、袋詰めをし、作業の邪魔にならないように屋外に出します。ただしそうした準備や手伝いをする場合は、プロ独自の分別、搬出、荷積み方法もあるので、あらかじめ業者に伝えておきましょう。
買い取ってもらう物がある場合は、汚れたり傷ついたりしないように別室にまとめておきます。バッグなど箱があるものは箱に入れ、家電は取扱説明書を添えておくこともお忘れなく。
3-6. 支払い
作業終了後、買取をしてもらった分を差し引いて支払いをします。優良業者の多くは現金だけでなく、銀行振込やクレジットカードも使えます。支払い明細書を見て、金額が見積もりより大きく上回っている場合はきちんとした説明を求めましょう。
4. まとめ
不用品の回収を業者に依頼すれば、忙しい人でも一度に不用品が処分でき、プランによっては清掃まで頼めて部屋がスッキリ片付きます。また適正な金額で買い取りをしてもらえれば実質的な出費も抑えられ、大きな満足が得られます。そんな満足を得るためには、数ある不用品回収業者の中でも誠実で安心できる業者を選ぶことが大事です。
「株式会社カンナ」はお客様の立場に立った最適なプランをご提案し、まごころをこめて作業いたします。不用品回収をご検討の際は、どうぞお気軽に弊社にご相談ください。